ハゲ怪獣ムラゴンは今日も生きている

興味があること、考えたことを言語化していく所存です。

新入社員を歓迎する

私が所属する担当に新入社員が配属された。 新入社員のPCの手配やら何やらは下っ端の私に任されていた。

例年とは違ったスケジュールでの配属だったため、オリエンテーションの日程の調整も必要で意外にも気を使う仕事となった。 本業務もある中で,関係者間の取りまとめを行う作業はかなりめんどくさい. それでも新入社員の社会人のスタートを任されていると思うとかなりのやりがいを感じていた。

業務上は新入社員が配属されることは誰よりも意識していた一方で,歓迎会に関しては「我,関せず」を貫いた。 私は会社の飲み会には極力参加したくないと日頃から考えており、新入社員の歓迎会であっても例外ではない。 タバコの副流煙吸い放題を行う傍ら,すべてのグラスが空にならないようにするゲームをやりつつ,まわりの人の会話に相槌を打つゲームをするのは容易じゃない. 声のでかい人が披露する身内ネタ−1グランプリはCM前にチャンネルを変えるレベルだ. なので、帰宅して自分のために時間を使うことを選択する。

いやいや歓迎会なんだから,新入社員のためにも言ってあげなきゃという声が聞こえてくる. 確かにプライベートで時間とお金を割いて、新たな仲間を歓迎するのは尊いことだ。 「くらい」というのは前準備もいらないし、精神的には辛くないからってことだ。 歓迎しようと選択したらリソースを消費するだけで良いのだから、確かにハードルも高くない。 なるほど、歓迎の意を示す行為としては確かに「くらい」の難易度だ。

しかし,難易度が低い好意だからこそ,新入社員から見える歓迎の意は小さいだろう. 数十人分の飲み会で彼らと会話するのは至難の業で,彼らの自己紹介に相槌を加えることしかできないだろう. それに新入社員の歓迎会とはいえ、彼らを中心とする時間は5%程度だろうし、彼らの発言から声の大きい人がすぐに身内ネタの返しをして,主賓を置き去りにしてしまうと思う。

と、こんな具合に私なりに考えた上で、歓迎会はお断りしたところ、友人から「歓迎会くらい出てあげなよ」と言われた。